ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際教育プロダクション 〜


サクラメントの風

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リオ・アメリカーノ・ハイスクール
AMジャズバンド日本公演
2004.6.17〜6.29

写真


話題となった映画「ウォーターボーイズ」から三年。矢
口史靖監督が、今度は女子高生がジャズに取り組む「ス
ウィングガールズ」を発表します(2004年9月全国東宝洋
画系ロードショー)。映画のモデルになったのが、兵庫
県立高砂高校ジャズバンド部ビッグ・フレンドリー・ジャ
ズ・オーケストラ。


スウィングガールズとは
予告編動画


アメリカ・カリフォルニア州サクラメントからやって来
たリオ・アメリカーノ・ハイスクールのジャズバンドは、
その高砂高校をはじめ、東京のICU高校(国際基督教大学
高校)、淡路島の柳学園高校、芦屋の甲南高校など、全
国各地の高校生ビッグバンドと交流演奏を行ないました。

以下は彼らの日本滞在中にデイリーで配信したツアーレ
ポートを整理・編集したものです。



         2004.6.17 〜来日〜


<成田空港へ到着>
カリフォルニアの州都サクラメントから、リオ・アメリ
カーノ・ハイスクールAMジャズ・アンサンブルがやっ
てきました。生徒21名、大人20名の総勢41名です。

梅雨時にもかかわらず、カラッと乾燥して風がすがすが
しい晴れた日。リオ一行を歓迎するかのような、素晴ら
しいお天気です。

フライトは少し早く到着。通関もスムーズで、荷物をト
ラックへ積み込み、4:30にはバスで成田空港を出発しま
した。空港からの道も比較的空いていて、池袋のホテル
へ着いたのは午後6:00。予定より2時間も早くチェック
インすることができました。

今夜は疲れを取るために早く休みます。



    2004.6.18 〜東京・国際基督教大学高校〜


<しばしフリータイム>
今日もよい天気に恵まれました。暑くもなく寒くもなく、
とても快適です。リオ・アメリカーノ一行は、フリータ
イムを楽しむべく、朝から街へ飛び出して行きました。

後楽園遊園地へ行くグループ、秋葉原の電気街へ向かう
人たち、築地魚市場へ行く人などなど、それぞれに東京
を楽しんだようです。


<国際基督教大学高校へ>
午後2:00にロビーへ集合。大きな荷物はホテルへ残して、
2日間分の着替えを持ってバスに乗り込みます。そうで
す、生徒(21名)は今夜からホームステイなのです。

国際基督教大学高校(以下ICU高校)は、同大学の広大な
キャンパスの一角に位置しています。私たちが到着する
と3年生が迎えて、練習場所まで案内してくれました。

http://www.icu-h.ed.jp/

ICU高校のジャズバンドは High Jazz Sounds(以下HJS)
といいます。彼らの練習場を借りて、一時間半ほどリオ
はリハーサルをさせてもらいました。


<ホームステイへ>
午後5時から校舎1階のラウンジでティーパーティー。こ
こでホストファミリーとのマッチングが行なわれます。
HJS顧問の有馬平吉先生(生徒からはアリマンと呼ばれて
います)の司会で、ホストとゲストの組み合わせが発表
されました。

ICU高校が特殊なのは、帰国子女が多いこと。パーティー
に参加した生徒のうち20名以上が海外に暮らした経験が
あります。ロサンゼルスに4年、インドネシアに10年、ド
イツに3年、香港&シンガポールに9年、イギリスに3年、
オランダに2年、ブラジルに14年、カナダとサウジアラビ
アに7年など、国も年数もさまざま。中には日本での生活
のほうが短い生徒もいます。

ですからパーティーでも英語がバンバン飛び交っていて、
初対面なのに大いに盛り上がりました。リオの保護者も、
「みんななんて上手に英語を話すんでしょう。アメリカ
の生徒より立派に話す子もいるし」と、驚いておられま
した。ICU高校は特別な学校だということを、リオの保護
者には説明しておきました。

ただ、日本ツアーの最初にここを訪問できたのは幸運だっ
たと思います。生活習慣の違いを言葉で説明してもらえ
るので、日本文化に慣れるウォーミングアップとなるか
らです。これについてはアリマン先生もスピーチでふれ
ておられました。

生徒たちはホームステイに向かい、リオの保護者はバス
でホテルへ戻りました。



    2004.6.19 〜東京・国際基督教大学高校〜


<授業見学>
リオの生徒はICU高校の生徒と一緒に登校し、授業を見
学しました。一限の基督教概論(有馬先生)、二限の物
理(滝川先生)、そして三限は校内にある湯浅八郎記念
館(民芸品の博物館)を見学しました。お昼は学校のカ
フェテリアでいただきました。


<合同演奏会>
午後1:30から、3階レクチャールームを会場に、ICU高校
器楽部(High Jazz Sounds)とリオ・アメリカーノの合
同演奏会が始まりました。最初にICU高校が演奏。

 Lupin the Third
 Sing Sing Sing
 Birdland
 St.Thomas
 Jumping at the Woodside
 Mercy Mercy Mercy

続いてリオ・アメリカーノです。

 The Chiken
 Cabeza de Carne
 Blue Cellophane
 Quintessence
 Take the "A" Train
 Tank
 Moanin' (Mingus)

ここで両バンドのギフト交換が行なわれ、合同演奏に入
ります。

 Satin Doll
 Things Ain't What They Used to Be

会場にはICU高校生徒やホストファミリーのほか、ICU
(大学のほうです)ビッグバンドの現役やOBもたくさん
聴きに来てくださいました。

予定していなかったことですが、最後の最後に、両校の
合同で「The Chiken」をもう一度合奏することになりま
した。もちろんぶっつけ本番です。ICU高校とリオの気持
ちが通じ合った、とてもホットな演奏会でした。

リオ・アメリカーノの高校生ばなれした演奏には、会場
のお客さんも感銘を受けたようです。「山野ビッグバン
ド・コンテストに出たら賞を取るんじゃないか」などと
いう声まで出ていましたし(註:山野は大学生のコンテ
ストです)。

演奏終了後、みんな校舎前に集まって写真撮影。そして
リオの生徒たちはふたたびホームステイへ向かいました。



       2004.6.20 & 21 〜東京〜


<東京観光そしてフリータイム>
ICU高校に別れを告げて、リオ・アメリカーノ一行は東京
観光に向かいました。浅草で各自昼食をとり、お台場、
そして皇居を回りました。湿度が高く日射しの強い、蒸
し暑い一日でしたが、晴天に恵まれたことに感謝です。

夕方、リオの生徒はふたたび池袋のホテルへチェックイ
ンしました。今夜と明日一日はフリータイム。東京満喫
のチャンスです。お土産話がたくさんできそう!



       2004.6.22 〜淡路へ〜


<リオ・アメリカーノ西へ>
5日間の東京滞在を終えて、リオ・アメリカーノ一行は
西へ向かいます。昨日の台風が嘘のようにすっきり晴れ
渡った空です。

東京駅から新幹線に乗り、新神戸まで。ここからバスで
明石海峡大橋を渡り、淡路島に入ります。そのまま島を
縦断して徳島県へ。鳴門の渦潮を45mの橋の上から見下
ろす「渦の道」を楽しみました。これがまたすごい迫力。
天気はいいし、景色はきれいだし、気分は最高です。


<リゾートに憩う>
渦潮観光を終えた我々は、洲本市のエクシブという会員
制リゾートホテルにチェックイン。海辺のマリーナ、ヤ
シの木、ふりそそぐ太陽。大都会・東京の喧噪から一転
して、まばゆいばかりの美しい風景です。

夕食もゆったりとコース料理をいただきました。生ハム
とメロンの前菜に続いて、冷たいエンジェルヘア・パス
タ、ハンバーグ・ステーキの主菜、そしてジェラート2
種のデザート。

部屋へ戻れば、目の前は海。リゾートムードを満喫です。
明日から始まる柳学園との交流に備えて、今夜は疲れを
癒しましょう。

http://www.yanagi-h.ed.jp/hi/index.htm



       2004.6.23 〜淡路・柳学園〜


<柳学園での交流>
朝8:30〜10:00は柳学園の体育館を借りて練習です。この
3日間楽器をさわっていないので、調子を取り戻します。

引き続き、柳学園の校内を案内していただきました。相
撲部の土俵、地球の深いところから沸くミネラルウォー
ター、古墳、武道館など、この学校にはユニークな施設
がたくさんあります。

そして11:00からは、体育館で全校生徒参加による「歓迎
式典」。両校の生徒や先生が挨拶し、リオ・アメリカー
ノは自己紹介がわりに1曲披露しました(Things Ain't
What They Used to Be)。

11:50から調理実習の授業に参加し、手打ちうどんを作り
ました。自分で小麦粉をこねて、伸ばして、切って、ゆ
でて、しめて、食べる。さぬき風ぶっかけうどんの味は
素晴らしく、何杯もおかわりする生徒もありました。

14:40からは理科実験の授業に参加。偏光レンズを使った
マジック、回転によって不思議な模様が見える独楽、逆
さにしても水の落ちない牛乳瓶など、おもしろくてため
になる授業でした。

16:00にホストファミリーと対面。それから茶道部にご協
力いただいて、お茶会を体験しました。そのまま生徒た
ちは日本の家族とともに、御食国(みけつくに)という
レストランで「ホストファミリー・パーティー」に参加。
リオの保護者はホテルへ戻って夕食です。

今日はいろんなことを体験する充実した一日でした。



       2004.6.24 〜淡路・柳学園〜


<洲本市民会館にて>
ゆうべのホストファミリー・パーティーはかなり盛り上
がったそうです。ホームステイに行ってからも、近所に
住む柳学園の友だちや家族がホスト宅へ集まって、夜遅
くまで賑やかに楽しんだとか。

今日は洲本市民会館で Friendship Concert です。10:00
から柳学園のジャズバンドが練習。10:20からはリオ、そ
して10:40からは合同曲のリハーサルです。

そのあと近所のJUSCOへ行ってランチ。市民会館へとんぼ
返りして、いよいよ Friendship Concert の始まりです。
柳学園(本校と進学部)の生徒800名に加えて、ホスト
ファミリーや一般のお客さんなども含め、約900名が聴衆
として着席しました。

最初のプログラムは、郷土芸能の婦人だんじり唄です。
平家物語「通盛小宰相(みちもり・こさいしょう)の段」
という悲劇を和太鼓と唄で熱演。和風ゴスペルとでもい
えそうな迫力あるパフォーマンスでした。

続いて淡路人形座による人形教室。一体の人形を三人の
人形遣いが操る様子を説明してくださいました。浄瑠璃
における「手招き」「探し」「泣き」「笑い」「歩き」
などの仕種を、冗談をふんだんに交えながら解説。ユー
モラスで高度な人形の技を堪能しました。

名人芸を楽しんだあとは、柳学園の生徒二名とリオの生
徒一名も「にわか人形遣い」になって挑戦です。一人は
かしらと右手、一人は足、もう一人は左手を操作します。
ところが、歩かせようと思っても泳いでしまったり、思
い通りに人形は動きません。会場は爆笑の渦です。

三番目のプログラムは柳学園高等学校・中学校ジャズバ
ンド部(Swinging Willow Jazz Orchestra)による演奏。

It Don't Mean A Thing
A Night in Tunisia
Flight of the Foo Bird

の三曲を披露しました。

続いてリオ・アメリカーノは、

 The Chiken
Cabeza de Carne
Blue Cellophane
Take the "A" Train
Tank
Moanin'

を演奏。そして両校バンドの合同曲として

Milestones
Chili Pepper Got Your Tongue

を合奏しました。演目、進行、内容のいずれも素晴らし
く、とても楽しい Friendship Concert になりました。

コンサート終了後、両校の関係者(バンド、ホストファ
ミリーなど)が集まって「互礼会」を開催。柳理事長、
ファンヤニ先生、双方の生徒などのスピーチで、昨日か
ら今日にかけての交流を振り返り、互いに感謝の気持ち
を伝え合いました。

今日も中身の濃い一日でした。みんなハッピーです。



      2004.6.25 〜芦屋・甲南中高等学校〜


<吹き戻し体験>
淡路のホストファミリーに見送られて、リオ一行は淡路
島の津名郡東浦町にある八幡光雲堂を訪ねました。ここ
は「吹き戻し」という玩具を作る工場です。

http://www.fukimodosi.org/

吹き戻しというのは、笛のような形で息を吹き込むと紙
がピロピロと伸び、吹き止めるとそれがクルクル戻る、
あのおもちゃです。社長の藤村さんがいろんな種類の吹
き戻しを紹介してくださったあと、製作工程を見学し、
リオのみんなも自分で製作体験をしました。

ステンレスのバネを仕込んだまっすぐな紙を釘でしごき、
クルクル巻くようにクセをつけます。そこに紙筒を差し
込みテープで止めてできあがり。一人六本の吹き戻しを
作りました。

ファンヤニ先生の娘ジェナちゃん(12歳)は、吹き戻し
の製作キットを50セット買って帰ることにしました。ア
メリカへ戻ったら誕生パーティーをするので、友達みん
なで吹き戻しを作るのだそうです。楽しそう♪

おおいに吹き戻しを楽しんだあと、神戸ハーバーランド
の「モザイク」へ向かいランチタイムです。


<甲南でジョイント・コンサート>
夕方から甲南中高校を訪問して、まずは校内見学。つづ
いて講堂でジョイント・コンサートです。

http://www.konan.ed.jp/
http://sound.jp/kbe/index5.htm

甲南中学校ビッグバンド
All of Me
Blue Monk
Blue Bossa
甲南高校ビッグバンド
 Idaho
The Queen Bee
Shiny Stockings
Heats on
大学コンボ(甲南高校OB)
海へ(オリジナル曲)
 海辺(オリジナル曲)
 Jet Lag(オリジナル曲)
リオ・アメリカーノ
The Chiken
Cabeza de Carne
Take the "A" Train
Tank
Moanin'
合同曲 
Satin Doll


それぞれのバンドに特徴があって、バンドカラーの違い
を楽しめるコンサートでした。将来、甲南のジャズバン
ドもアメリカを訪問し、リオ・アメリカーノと交流でき
ると素敵ですね、

甲南のみなさんに別れを告げて、リオ一行は一路姫路へ
と向かいました。途中、事故渋滞が重なったこともあり、
姫路に着いたのは午後9:30を回っていました。

今日はリオの生徒もホテルに宿泊です。心地よい疲労感
を味わいながら、明日にそなえて休みます。



     2004.6.26 〜兵庫・高砂高等学校〜


<雨の姫路城>
姫路城見学はあいにくの雨。それも土砂降りです。リオ
の生徒21人中12人が姫路城よりも休息を選び、午前中は
ホテルで過ごすことになりました。そろそろ疲れが出る
頃なんですね。

でも、豪雨の姫路城へ果敢に挑戦した人たちは、おおい
に楽しみました。昼食で全員が合流し、高砂高校へと向
かいます。


<ブライダル都市・高砂へ>
兵庫県高砂市は「ブライダル都市」なんだそうです。謡
曲「高砂」にちなんでいるのでしょうか。なんだかおめ
でたくて、夢があっていいですね。

高砂高校に到着したリオ・アメリカーノは、同校ジャズ
バンド Big Friendly Jazz Orchestra の熱烈な歓迎を受
けました。校門に部員が集合し黄色い歓声で出迎えです。

http://www.hyogo-c.ed.jp/~takasago-hs/
http://www.eonet.ne.jp/~takasago/

視聴覚室という部屋で、お互いにバンドを紹介し合い、
ホストファミリーとの顔合わせ。それから楽器ごとにわ
かれました。高砂高校とリオとの合同曲を、セクション
別に練習するためです。


<ミニ・コンサート>
3:00から両校の合同演奏会です。まずは高砂高校。

This Could Be the Start of Something Big
Night And Day
Jump Start
Lupin the Third
Count Bubba

部員のほとんどが女子生徒ですが、迫力ある引き締まっ
たサウンドです。特に、Gordon Goodwin の Count Bubba
をやる日本の高校生バンドがあったとは驚きです。かな
りマニアックな選曲といえるでしょう。演奏もお見事。

つづいてリオ・アメリカーノ・ハイスクールです。

The Chiken
Things Ain't What They Used to Be
Moanin'
Blue Cellophane

そして両校の合同曲。
 
Right on, Right on

高砂高校の生徒はノリがよく、リオの演奏やファンヤニ
先生の司会に対して敏感に反応してくれます。そのコー
ル&レスポンスが会場の雰囲気をどんどん盛り上げてい
きました。

ミニ・コンサートを大成功のうちに終えて、リオの生徒
はホスト・ファミリー宅へ向かいます。残念ながら Joe
Carrino くんと Daniel Feinstat くんは体調不良のため
ホームステイをあきらめ、今日はホテルへ泊まることに
なりました。明晩はホームステイに復帰したいですね。

リオの保護者は姫路のホテルへ戻りました。



      2004.6.27 〜神戸ハーバーランド〜


<高砂から神戸へ>
今日は、NABL(西日本アマチュアビッグバンド連絡会)
のコンサートです。NABLは関西以西の17バンドが加盟す
る組織で、年に一度合同演奏会を開催しています。

http://www.geocities.jp/nabl_jazz/
http://www.harborland.co.jp/

今年の出演バンドは9団体で、そこに高砂高校とリオ・
アメリカーノ・ハイスクールがゲストで出演させていた
だきます。

1.滋賀 ダンディー・デュークス・ジャズ・オーケストラ
2.香川 SKGジャズ・オーケストラ
3.兵庫 メイト・ジャズ・オーケストラ
4.滋賀 ミュージック・エース・ジャズ・オーケストラ
ゲスト:高砂高等学校ジャズバンド部ビッグ・フレンド
    リー・ジャズ・オーケストラ
ゲスト:リオ・アメリカーノ・ハイスクールAMジャズ・
    アンサンブル
5.広島 ティッツ
6.京都 グルービンキャッツ・スイング・オーケストラ
7.兵庫 ウエスト・ウインズ・ジャズ・オーケストラ
8.岡山 カウントハード・ジャズ・オーケストラ
9.大阪 グローバル・ジャズ・オーケストラ
ゲスト:高橋達也+グローバル・ジャズ・オーケストラ

会場は神戸ハーバーランドの「スペースシアター」。吹
き抜けになった大きな会場です。高砂高校から「高砂号
(Takasago Car)」「リオ号(Rio Car)」と二台のバス
に分乗し、神戸ハーバーランドに到着しました。


<日本ツアー最終公演>
ハーバーランドはダイエー、阪急、モザイク、ニューオ
ータニなど商業施設やホテル、オフィスビルなどが集積
した場所。JR神戸駅の目の前に位置しています。食事を
したり、そぞろ歩いたり、そしてジャズを聞いたりして、
一日のんびり過ごせるわけです。

日曜日ということあって、高砂の関係者はもとより、甲
南の石川先生や淡路のホストファミリーもわざわざ演奏
を聴きに来てくださいました。感激です。

さて、高砂高校の出番は午後1:40から。

Jump-Start
This Could Be the Start of Something Big
Lassus Trombone
Count Bubba

つづいて午後2:05からリオは以下の曲を演奏。

Tank
Cabeza de Carne
Take the "A" Train
Moanin'

そして最後に高砂との合同で Right on, Right on を演
奏しました。

事前に司会者から会場のお客様へ説明があったので、ス
タンディング・オベーションで両校の演奏を称えてくだ
さいました。約二週間にわたるリオの日本ツアーをしめ
くくる、とてもいいコンサートでした。高砂とリオを快
く受け入れてくださったNABLさんに感謝です。ありがと
うございました。

このあとリオの大人たちはハーバーランドに残り、神戸
の夜景を見ながら食事会。生徒はリオ号に乗り込み、高
砂号と一緒に高砂高校へ。そして、二晩目のホームステ
イへ向かいました。きのうは体調を崩していたJoeくんも
Danielくんも、今日は元気にホームステイです。



     2004.6.28 & 29 〜京都そして帰国の途へ〜


<6.28 京都に遊ぶ>
高砂高校と涙の別れをして、リオ一行は京都へ向かいま
した。京都ハンデクラフトセンターでお土産物を買い、
平安神宮をながめ、清水寺を訪問。ここでたっぷりと時
間をとって、京都の雰囲気を満喫しました。

日本ツアー最後の夜は、京都駅前のレストランでフェア
ウェルパーティー。予想を上回る順調さでここまで来ら
れたことを喜び、みんなで労をねぎらいあいました。


<6.29 サクラメントへ>
いよいよ帰国です。朝4:30にホテルのロビーへ集合。荷
物をトラックに積み込み、バスで伊丹空港をめざします。
伊丹から成田へ向かい、JAL便でアメリカへ。

日本でのたくさんの出会いと思い出をたずさえて、リオ・
アメリカーノ・ハイスクール一行はサクラメントへと旅
立ちました。

ICU高校、柳学園、甲南高校、高砂高校、NABL、阪急交通
社その他多くの方々にご協力いただき、無事ツアーを終
えることができました。この場をお借りして厚くお礼申
し上げます。ありがとうございました。

了。


【RIO AMERICANO HIGH SCHOOL AM JAZZ ENSEMBLE】
 リオ・アメリカーノ高校(以下RAHS)のジャズ・プロ
グラムは、カリフォルニア州のハイスクールでもっとも
レベルが高いと思われます。有名なモントレー・ジャズ・
フェスティバル(Monterey Jazz Festival)のハイスク
ール・コンペティションにおいて七回も優勝しています。
カリフォルニアを代表して、ニューヨークの「エッセン
シャリー・エリントン 」のイベントに出演したこともあ
ります。毎年、CDもレコーディングしています。
 校内には五つのジャズ・アンサンブルがあり、忙しい
スケジュールの合間をぬってが、いろんなジャズ・フェ
スティバルのコンペティションに出場して切磋琢磨して
います。
 RAHSのプログラムは、即興演奏を学ぶことや人生を通
じて音楽を続けていくことも奨励しています。バンド活
動は、活発な保護者会によっても支えられています。
 バンド卒業生からは、多くのプロ演奏家や音楽教育者
を輩出しています。これまでに、全米各地はもとよりオ
ーストラリアやヨーロッパなどでも公演したことがあり
ます。


【指導者:クレイグ・ファンヤニ Craig Faniani】
 1982年、RAHSへ赴任。当時、RAHSのジャズ・プログラ
ムはあまり優秀ではありませんでした。ファンヤニ先生
は今や有名になった同校のジャズ・プログラムの「草創
の父」として称えられています。
 1982年には、全校に40名しか楽器を演奏する生徒がい
ませんでした。現在、RAHSの器楽プログラムは、五つの
吹奏楽団と四つのジャズ楽団を擁するまでになりました。
 ファンヤニ先生はいくつも賞を受賞しています。1999
年には、サクラメント・メトロポリタン芸術評議会の「年
間最優秀教育者」に選ばれています。2000年に「心の音
楽賞」、2001年に「サクラメント最優秀教師賞」を得て
います。

投稿者 kurosaka : 2004年7月 2日
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