ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際教育プロダクション 〜


ステラジャム2010

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第2回・全日本ジュニアジャズオーケストラ・
フェスティバル


開催概要2010
課題曲「F列車に乗って」
マスバンド合同演奏STAR BRODGE
あかねこビッグバンド
ステラジャム2010結果報告!
ビッグバンドの司会







開催要2010

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<開催概要>
1.大会名称:
 第2回・全日本ジュニアジャズオーケストラ・フェスティバル
2.開催日:
 2010年9月19日(日)・20日(月・祝日)の2日間
3.会場:
 山梨県富士河口湖町「河口湖ステラシアター
4.募集バンド:
 1日目(中高生・青少年市民バンドの部)15バンド
 2日目(大学生ジュニアバンドの部)15バンド
 合計30バンド限定
5.審査方法:
 6名の審査員によるパート別のリアルタイム録音
 (コメント・講評)を行います。
 1.杉山正 tp(審査委員長)
 2.堂本雅樹 tb(金管担当)
 3.スティーブ・サックス sax(木管担当)
 4.宮嶋みぎわ p(リズム打楽器担当)
 5.安ヵ川大樹 b(リズム打楽器担当)
 6.スコット・レイサム ds(リズム打楽器担当)
 → リアルタイム・コメントの詳細はこちらを参照。
6.表彰:
 グランプリのほか団体賞・個人賞を進呈。
7.参加バンドエントリー費:
 プレイヤー1名につき2,000円となります。
8.参加申込締切日:
 2010年6月30日(必着)
 1)優先受付:2010年1月12日~31日
 2)一般受付:2010年2月12日~6月30日


お問い合わせフォームはこちらから。 

ステラジャム実行委員会
東京都渋谷区桜丘町3-2 第3野口ビル6F
NPO法人・日本学生スポーツ・音楽振興協議会内
電話:03-5459-4512 
FAX:03-5459-4513
Mail:iwashita@jht-lax.jp
URL: http://stellarjam.com
営業時間:月-金 9:30-18:30(土日休)





題曲
Taking The F Train(F列車に乗って)
作曲:トム・クービス(Tom Kubis)
吹奏楽編曲:野口茜(のぐちあかね)
こちらから試聴&ダウンロードできます。

※どなたでも自由にダウンロードできますが、
 曲の著作権はステラジャム実行委員会で管理
 しています。ステラジャム参加団体以外の楽
 団がこの曲を演奏される場合は事前に事務局
 へご連絡ください。

F train_Bigband
F train_wind
Taking the F train_sound_sample.mp3







マスンド合同演奏
SB_logo.jpg
STAR BRIDGE
〜星空にかける橋〜

今年はフィナーレとして全参加団体による合同演奏
「マスバンド」を予定しています。曲は野口茜によ
るオリジナル「STAR BRIDGE〜星空にかける橋〜」。

楽器をお持ちの方はどんどん合奏に参加してくださ
い。楽器のない方もサビの部分は歌で参加できます。
また我こそはと思う方はオープンのソロスペースが
ありますのでアドリブ演奏もどうぞ♪ 

SB_song.jpg
合奏譜面はこちらからダウンロードできます。






かねこビッグバンド
今年のゲストバンドは野口茜ステラジャム・オーケストラ。
いわゆる(?)「あかねこビッグバンド」です。

Noguchi Akane Stellar Jam Orchestra

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ピアニストで作編曲家の野口茜率いるラテンジャズ・ビッ
グバンド。トランペット奏者の双木博和と双頭でリーダー
を務める「Monoral Banquet Orquestra」を母体とする。

リーダー野口茜は幼少時からクラシックピアノを学んでき
たが、10代後半にラテン音楽と出会い強い衝撃を受ける。
以後、ラテンジャズへと傾倒してゆく。

Hola-trio! (ピアノトリオ)、Foxtailgrass (Pf&PERCラテ
ンDUO!)、The Tasty Party(ビッグバンド)、Manteqilla
perro(サルサバンド)、ERNEST-CIELO(バイオリン入り
ラテン)、湯浅佳代子×野口茜DUO(Tb&Pf DUO)、パンチ
キックス☆(ファンク)、Bonzili 、前衛無言禅師、Descarga 
Ajiaco、Banda Nyamigos、MOTION GROOVE、初代東京ブ
ラススタイルなど、多様な編成やジャンルで演奏活動を重
ね、そのエッセンスを盛り込んだものが今回の野口茜ステ
ラジャム・オーケストラである。

なお野口茜は課題曲「Taking The F Train(F列車に乗って)」
の吹奏楽アレンジ、およびマスバンド曲「STAR BRIDGE〜
星空にかける橋〜」の作編曲も手がけている。

Pf: 野口(リーダー)
Ba: 柳原旭
Dr: 恒川久徳
Timb: 見谷聡一
Conga: 加瀬田聡
Sax: 横田寛之 
  鈴木圭 
  副田整歩 
  松元啓祐 
  高橋賢
Trb: 三塚知貴 
  川原聖仁 
  榎本裕介 
  佐々木匡史
Trp: 双木博和(コンダクター) 
  赤塚謙一 
  湯本淳希
  石川広行 
  小松悠人
華やかで、躍動的で、迫力あふれるラテンジャズ・ビッグバンド
のサウンドをお楽しみください。






ステラジャム2010結果告!
1日目:中高生吹奏楽・ビッグバンド
およびユースバンドの部

●トップ3
グランプリ:
 名古屋青少年ビッグバンドFree Hills JO
ハイテクニック賞:
 帝京高校Swinging Honey Bees
ハイエナジー賞:
 名古屋少年少女ビッグバンドLittle Hills JO

●個性を評価する賞
オリジナリティ賞:
 正則学園高校EMP Band
グッドセンス賞:
 横浜市立笹下中学校Sasage Jazz Ensemble Orch.
エンタテイメント賞:
 敬和学園高校Jazz Hornets

●個人賞
ベストコンダクター賞:
 名古屋Little Hills 三島綾子
ベストソロイスト賞:
 帝京高校 as 米澤晴香
審査員特別賞:
 名古屋Free Hills as 鈴木理砂子
 帝京高校 btb 宮崎真由



2日目:大学生ジュニアジャズオーケストラの部
●トップ3
グランプリ:
 法政大学 New Orange Swing Orch.
ハイテクニック賞:
 横浜市立大学 Second Wind JO
ハイエナジー賞:
 日本大学 Rhythm Society Orch.

●個性を評価する賞
オリジナリティ賞:
 立教大学 New Swingin' Herd
グッドセンス賞:
 明治大学 New Wave JO
エンタテイメント賞:
 中央大学 Swing Crystal Orch.

●個人賞:
ベストソロイスト賞:
 横浜市立大学Secnd Wind JO 逆井清
審査員特別賞:
 日本大学Rhythm Society Orch. tb 浅賀佳美
 日本大学Rhythm Society Orch. cong. 濱田彩織
 法政大学New Orange Swing Orch. ds 太田真紀子
 学習院大学Sky Sounds JO ts 鎌倉沙邑子






ビッグンドの司会

型にまった司会進行

ステラジャムを見ていて、大学生ビッグバンドの司
会(MC)について気になったことがあります。どの
バンドも、ほぼ画一的な司会スタイルだということ
です。

たとえばソロイストを


 オン・トランペット坂本龍馬
 オン・ピアノフォルテ徳川慶喜


のように紹介する。しかもみんな「オン」にアクセ
ントを置いて発音する独特のフシ回しです。

大阪出身の舞台監督・野々村さんに尋ねてみると、
関西でも大学生はほぼ同じような状況だとか。

ステラジャムはジュニアの大会なので、彼らはおそ
らくほかのイベントやコンテストで、先輩たちの司
会を見て覚えたのだと思われます。

このスタイル自体は学生ビッグバンドの世界で自然
発生的に生まれた流行でしょうから、それはそれで
尊重します。しかしほかの可能性も考えてみてはど
うでしょうか。今日はそんな提案です。




様な表現を研究しよう

せっかくジャズという自由な芸術に取り組んでいる
のですから、司会者も、いつもみんなが同じように
やるのではなく、もっとくふうを重ねて表現やスタ
イルにバリエーションがほしいですね。

ピアノを「ピアノフォルテ」と正式名称で呼ぶこと
を最初に思い付いた人はセンスがいいと思います。
それをシャレていると感じる人が多かったからこそ
たくさんの人にマネされたのでしょう。しかし連発
すると鼻につく場合があるので注意が必要です。

また英語として考えるなら、on trumpet の「on」
にアクセントを置くのはおかしいですね。前置詞は
むしろ小さく短く発音して「trumpet」のほうを強
調するべきでしょう。

定冠詞をつけて「on the trumpet」としたり、ドラ
ムの場合はその席に座っているニュアンスを強調し
て「at the drums」という表現もできます。

さらに日本語では「楽器名→人名」の順序ですけれ
ども、英語風に「坂本龍馬 on the trumpet」のよ
うな語順で言うこともできます。わざわざ楽器名を
言わずに、ソロイストの名前だけを紹介するのも一
案です。

こういう引き出しをたくさん用意して、いろんな表
現を混ぜながら自分のスタイルを少しずつ確立する
わけですね。

先人のライブ盤をいくつか聞き比べて、カウント・
ベイシーはどんな司会をしているか、トシコ・アキ
ヨシは、メイナード・ファーガソンは、ゴードン・
グッドウィンは...、などと研究してみるのもいいで
しょう。




エンタテイメントは性の戦い

ショウビジネスとして見るなら、「正解」に近づく
ことよりも、自分なりの解釈やスタイルを模索する
ことに価値があると考えられます。

誰かのマネに終始するのではなく、誰のマネでもな
い世界を創造する。それが舞台で何かを演じるとき
に心がけたい重要なポイントのひとつです。

ゲストバンドの野口茜ステラジャム・オーケストラ
が、全曲オリジナル曲を演奏したのはその具体的実
践であり、ひとつのチャレンジでした。

もちろんジュニアバンドのように基礎を学ぶべき段
階では、先輩やプロの演奏をお手本としてひたすら
マネるのも重要なステップでしょう。

けれども「横一列右へならえ」ではつまらない。た
とえ初心者であっても、やはりつねに新しい表現を
探す努力を重ねたいものです。司会者も同じです。
【参照】小の守破離




失敗からぼう

ステラジャムに出演した某大学は、メンバーの一人
が演奏の前にバック宙を披露しました。場を盛り上
げるためのパフォーマンスですが、当然ながら賛否
両論があると思われます。

私の考えはこうです。

バック宙という演出自体が良いか悪いかは、審査員
や聴衆が判断すればよい。しかしこの種のリスキー
な、つまり「スベるかもしれないネタ」に対して果
敢にチャレンジする姿勢を、私は高く評価したいと
思います。

「正解」を求めて小さくまとまるよりも、ヒンシュ
クを買うかもしれないリスクを取る姿勢が貴いので
す。人間は、特に若者は、失敗しながら成長するも
のなのですから。

これまでの常識では考えられないから「やらない」
のではなく、今まで誰もやらなかったからこそ「や
る」という勇気を持つ。そういう独断的創造のこと
を「独創」と呼ぶのでしょう。

ステラジャムが、主催者、審査員、アーティスト、
出演バンドのすべてにとって、これからも活気に満
ちたクリエイティブな場であることを、このイベン
トの総合プロデューサーとして願っています。

(了)

投稿者 kurosaka : 2009年12月 3日