立・息・歩を学校教育へ
Illustrated by Piyapong Saydaung from Pixabay
私は、立つこと(立)、呼吸すること(息)、歩くこと(歩)の三教科を、学校教育それも初等教育に導入することを考える者です。
「読み書きそろばん」という記号操作能力を支える身体づくりとして、「立・息・歩」の基本を教育現場に取り入れるとどうなるでしょうか。
無理のない立ち方、深い呼吸、高い集中力などによって、学校の教室や校庭は、すばらしい学びの空間になるのではないかと想像します。運動会、修学旅行、学芸会、キャンプなどの課外行事も内容が濃くなるでしょう。なにより授業そのものが充実してくるはずです。
小学校だけでなく中学、高校や大学においても「立・息・歩」は学ぶ価値のある重要情報だと考えています。けれども現実的には、指導要領などとの関係もあって導入には困難も予想されます。
ただ、クラブ活動単位なら、運動部でも文化部でも、比較的スムーズに導入できそうです。音楽関係でいえば吹奏楽部、マーチングバンド部、ビッグバンド部、合唱部、ギター部、管弦楽部、軽音楽部、そしてダンス部、演劇部なども。
拙著『呼吸を変えれば音楽は変わる』は、長期的には学校教育への「立・息・歩」の導入を、短期的には部活動への「立・息」の導入を提案するものです。なお「歩」については、『はじまりはスローウォーク 』『水が歩く: ウォーキング3つの秘密』を参照ください。
ヒトゴは今日からすぐに始められるトレーニングです。チャイルドタイムによる脳・神経系のリラックス、ショルダリングによる肩甲部の脱力、フィッシュスイムによる背骨の開発、ボトミングによる骨盤底部の開発、1-2-3-2-1による体幹部の操作能力向上など、重要な要素がコンパクトにまとまったものです。
本書とネット音源(mp3)で独習できるよう配慮しましたが、筆者による直接指導の出張セミナーも用意していますので、お問い合わせください。
読者のみなさんが、立ち方、呼吸の仕方の基本を身につけて、快適な音楽生活を送られることを願っております。
ウォーター&ブレス主宰 黒坂洋介
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