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問う教室 ~質問するだけで世界はどれくらい変わるだろうか?〜

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『問う教室~質問するだけで世界はどれくらい変わるだろうか?〜』
著:黒坂洋介
https://amzn.to/42kQlst


本書の内容は簡潔に要約することができます。すなわち、毎日100の質問を作ろう、ただこれだけです。これを百連問と言います。

「なんのためにそんなことをするの?」「どんな質問をすればいいの?」「質問ってどうやって作るの?」「ルールはないの?」「どうやって続けるの?」など、いろんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。本書でそれらを明らかにしていきます。

問い方が変わると大きな違いを生みます。「なぜこんなことになってしまったのか?」と問うのと、「なにをすればうまくいくだろう?」では、その先の展開がまったく異なる。これは質問の不思議であり魅力でもあります。

質問は議論の技術を高めます。質問は自分の視点を変え、人間関係を変え、そして状況を変える可能性を秘めています。また、百連問は私たちの心理をリセットしてくれます。

森林浴ならぬ「質問浴」のようなリフレッシュ効果が感じられます。そして百連問から瞑想へと移行するプロセスについても考察します。

問うことの魅力と効果を多方面から分析した知的興奮の一冊。

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***(生成AIによる要約)***
『問う教室』は、「問うこと」を通して、固定観念にとらわれず、自由に発想し、創造的な人生を送るための方法を指南する本です。著者は、子供の頃から「答える」訓練ばかりで、「問う」訓練をしてこなかったのではないかと指摘し、「問う」技術の重要性を説いています。

本書では、毎日100個の質問を作る「百連問」というトレーニング法が紹介されています。これは、どんな些細なことでも良いので、疑問形にしていく作業です。重要なのは、質より量であり、どんなに突拍子もない質問でも、とにかく100個を目指して問い続けることです。

「百連問」を実践する上での具体的なテクニックとして、「開問・閉問」「ニュースレポーター」「地図目・旅肌」「三賢獣」「テイゼンキョウソウ」「ショーロンポー」「モシモン」「フールモン」「オウム返し」「芋づる」などが紹介されています。これらのテクニックは、物事を多角的に捉え、思考を深めるためのヒントを与えてくれます。

さらに本書では、「問う」ことを通じて、現代社会における「記号」や「偶像」といった問題に鋭く切り込んでいます。テレビCMやブランドイメージといった「記号」に翻弄されず、「本質」を見極めるためにはどうすれば良いのかを、具体的な例を挙げながら解説しています。

後半では、「問う」ことを深めていくと、瞑想にも通じると述べられています。特に、チベット仏教の「トンレン」やハワイの伝統的な問題解決法「ホ・オポノポノ」を参考に、著者が独自に編み出した「ハグ&リリース」という瞑想法を紹介しています。

「問う」ことを通して、自分の意識の奥底にある「下意識」と対話し、創造的な人生を切り開いていく。『問う教室』は、そんな生き方を目指す人にとって、多くの示唆を与えてくれる一冊と言えるでしょう。

投稿者 kurosaka : 2017年8月 9日