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明治大正の民衆娯楽

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明治大正の民衆娯楽 (岩波新書 黄版 114)
倉田 喜弘
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すさまじく面白い。資料を読み込んで整理するだけでもたいへんな作業が必要な労作。教科書で習う明治大正時代とはずいぶんイメージの違う、生きた庶民史というか、サブカルチャーの躍動感が伝わってくる。

行間から反権力の姿勢がにじみ出ていて、著者の気骨を感じる。事実を積み重ねつつ、それを読み解く目は庶民への愛に満ちている。

ポップカルチャーである端唄(根岸流)の本部を守っておられる倉田先生ならではの、魂がこもった芸能史だ。

投稿者 kurosaka : 2019年5月28日