ちいだか音楽祭
ちいだか音楽祭
小さな吹奏楽だからできる音楽祭
小さな吹奏楽だからできる音楽祭、略して「ちいだか音楽祭」というフェスティバルを構想しています。想定される概要は以下の通りです。
〈開催概要案〉
1.編成
人数:5名以上25名以下。
楽器:1本以上管楽器を含むこと。その他制約なし。弦楽器、電子楽器、民族楽器も可。演奏者:年齢、学校、出身地、職業など一切制限を設けない。
2.曲数
音楽祭本部指定の1曲のみ。持ち時間は5分以内。自由曲は演奏しない。※別会場において各団体の自由曲演奏会を開催することも並行して計画中です。
3.審査基準
総合点だけで順位を決めるのではなく、さまざまな要素を評価する。以下、審査項目の試案。※「自由演奏」については後述
a.演奏技術 10点
b.課題曲の解釈 10点
c.独創性 10点
d.テーマ性 10点
e.自由演奏 10点
総合点 50点満点
a〜eの各要素において、それぞれチャンピオンバンドを選出する。総合点最高のバンドをグランドチャンピオンとする。
会場、時期、規模、参加方法など詳細については、あらためてウェブサイトやSNSで発表予定です。「ちいだか音楽祭」で検索、もしくはワールド・プロジェクト・ジャパンのHPをご参照ください。
ミニマリズムに学ぶ
必要最小限のものだけで暮らすシンプルな生活をミニマリズムといいます。衣食住に関わるものをミニマル(最小限)にすることで「持たない暮らし」をめざす考え方です。
それはモノを減らして我慢に耐える生活ではありません。自分の優先順位を明確にして、大切なものを存分に楽しむライフスタイルです。
日本には「わび」「さび」「幽玄」など簡素さの奥に深い美を感じる伝統がありました。今また地球環境や経済システムに持続可能性を求める文脈から、外面をシンプルに内面を豊かにという生き方を支持する人が増えています。
小さな吹奏楽だからできること ー 略称を〈ちいだか〉と呼びましょう ー を考えるとき、ミニマリズムの思想や方法が参考になるかもしれません。
自分の手元に「ないもの」を数え上げるのではなく、いま「あるもの」にフォーカスし、それを使いこなすことに集中します。するとこれまで思いもよらなかった豊かさに気付かされます。
ちいだかの基本的な考え方
風雷呼応では演奏者自らが創作に取り組みましたが、〈ちいだか〉ではあらかじめ作曲家による楽譜が用意されます。それを「どんな楽器編成で」演奏するかによって、独自のサウンドを作り出そうという試みです。
1. 最少5名で演奏できる
2. 楽器編成を問わない
3. ただし少なくとも1名は管楽器を含む
4. 即興要素を取り入れる
5. テーマとして気候変動を扱う
これ基本ルールとして、以下のような楽曲を制作します。
ちいだか楽曲案
a. 四声体(ソプラノ、アルト、テノール、バス)+ 打楽器の5パート
b. スコアはCで記譜
c. パート譜はC(ト音、ヘ音)、Eb、F、Bbの5種類を用意
d. 楽器の指定はしない(かならず1本は管楽器を含む)
e. 演奏時間を5分以内と想定
f. 楽曲のテーマは気候変動に関するタイトルを指定
g. 途中に8小節の「FREE PERFORMANCE=自由演奏」を設ける(楽器不問)
8小節の自由演奏(FREE PERFORMANCE)は創作もしくは即興のチャンスです。最初は打楽器ソロなどが取り組みやすいでしょう。
慣れてきたら管楽器や弦楽器、鍵盤楽器なども加わって合奏あるいはセッションにしても楽しいはずです。
8小節より伸ばしたくなったら、この部分をオープンにして、好きなだけ演奏して構いません。
『ちいだか_小さな吹奏楽だからできること』
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※Climate Smartスコア譜以外の全文は
下記リンクからダウンロードできます(無料)。
CHIIDAKA_textonly.pdf