ナガコ(長い呼吸の練習)
衝撃的に特殊な呼吸法ナガコ
残気量と換気量をキープして、つまり呼吸の深さを変えないで長さ(換気時間)だけを変えていくのが「ナガコ」です。
これは特殊な呼吸法で、どれくらい楽器演奏に直結するかわからなかったのですが、ワークショップで試してみたところ、参加されたホルンのプロ奏者やボーカリストの方によると、「吸気のほうはわからないが呼気のほうはすごく役に立つ」とのこと。ヨガインストラクターの方にも「たいへん興味深い呼吸法」と評価していただきました。
たとえばロゴロゴを「吸い2拍、吐き2拍」で始めたとしましょう。次に吸い4拍、吐き4拍とするのですが、残気量も換気量も変えません。つまり60%-50%の範囲をキープし、出し入れする空気の量も10%くらいのまま呼吸時間だけを長くするのです。
さらにロゴロゴのまま吸い8拍、吐き8拍とする。そして同様のことをトクトク(100%-90%)でやったり、ミヨミヨ(30%-40%)やレイレイ(0%-10%)でやったりします。呼吸筋群の繊細なコントロール能力が求められる、かなり難しい呼吸法です。
参考資料:
アサコ・フカコ・ナガコ
アサコ(浅い呼吸の練習)
フカコ(深い呼吸の練習)
ナガコ(長い呼吸の練習)