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ヨガ、食養生、教育関係者の呼吸講習会レポート

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水に学ぶ呼吸法は、もともと金管奏者を対象としたセミナーだったが、受講者のバラエティがどんどん多彩になっている。

声楽家・歌手の比率が増えたことに加え、食養生やサウナ浴など健康意識の高い受講者が多数参加。ヨーガやピラティスなど各種ボディワークの実践者、治療家、コーチングの関係者もおられる。

洋楽邦楽を問わず楽器演奏家も少なくない。僧侶、パルクール実践者、ハーモニカ奏者、女優、パントマイムアーティストなど、さまざまなテーマを持って呼吸法に取り組む方々と情報交換できる場になっている。プレゼンテーションや人前で話す機会のある方にもお薦めのワークショップである。

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※その他の呼吸法レビュー集はこちら




Satomi ヨガインストラクターさんのレポート
先日大阪での講習を拝聴して以来、ご教授くださった知識をことあるごとに使わせていただいておりますが、特にマジックコインの項目にとても反響があり、ヨガの生徒さんや仲間にすごく効果を感じてもらえております。

マジックコインを理解した途端に、立つことの、下半身の安定感と、上半身のヌケ感がキャッチ出来るそうで、ヨガ伝導というよりも体の使い方全般において、とても役立たせていただいてます。

ご報告とお礼を申し上げたくて、メールいたしました。
どうもありがとうございました。




Satomi Ohnoさんのレポート

養生断食でお世話になりました小針 佑太 (Yuta Kohari)先生からご紹介頂いて、昨日行ってきたのがこちら。

いや〜、呼吸ってすごい!整体やジムにわざわざ行かなくても、呼吸だけで身体も緩み、ほぐれ、整い、筋肉もつく。おまけに頭もスッキリ、心も整うのですから。外に求めなくても、もうすでに内にある。それはとても心強いこと。そんな大切なことを教わった気がします。

呼吸だけで筋トレ効果になるのかー!と思うでしょ!?真剣にやったらものの数分で汗が出て、帰ったその日からお腹が引き締まってましたからね!めっちゃインナーマッスル使う。内臓も動くので、お腹も減るし、血行も良くなります。そして、呼吸も深くなり身体も緩むから欠伸と空腹の嵐ww

呼吸法に入る前に、身体の力みをとるわけですが、その一連の動きがとても学びになった。背骨のひとつひとつ、筋肉のひとつひとつへの意識の濃淡が変わっていく。よく身体の先生に言われるのですが、「身体の中をイメージしてそこに意識を向けると、身体が喜んで、それだけでほぐれて元気になっていくんです」その言葉を思い出すかのよう。

意識化して動かせるようになったら、「私が背骨を動かす➔背骨が私を動かす」へ。この「SOシフト(主客転倒)」こそが、ここのところ求めていることのひとつだったんだなーと、気づかされました。身体から教わることは本当に多い。

これまでマインドフルネスや瞑想、ヨガで呼吸に触れることはあったけれど、ここまで徹底してやると気づきが違う。それがわかった5時間でした。

呼吸はフィジカルにもメンタルにも効き、生きていれば誰でもできます(笑)。今ここででき、お金もかからないwww気になる方は是非!




根岸禮知さんのレポート

昨日(2018年4月21日)、神保町の端唄根岸流本部で開催された「呼吸学校」に、スタッフ兼受講生として参加しました。以前から黒坂先生が開講されている「呼吸を変えれば音楽は変わる」セミナーを、音楽家に限らず、広く門戸を広げたものです。

骨格標本や資料を使った先生の講義もありますが、ほとんどは自分で体を動かし、さまざまな呼吸を体験していくワークショップです。

根岸ビル4階が満員になる盛況で、基本コース2時間、研究コース3時間、計5時間を通しで受けた方が大半でした。集まった方のご専門は、管楽器、声楽、パントマイム、ベリーダンス、ミュージカル、しの笛、地唄、ごぜ唄、治療家などさまざまでした。「人前で緊張するから」「プレゼンを改善したい」「ダイエットや筋トレの助けに」という方もありました。

みなさん熱心で、お互いに語ったり、先生に活発に質問したり、熱のこもった5時間があっという間でした。特に研究コースは基本コースで説明された内容をとことん深めていくもので、キメラダンス、倍音声明、くらげ呼吸法など、いろいろおもしろい体験ができました。

去年から私の授業でも、リラックスと集中のために呼吸法を取り入れています。今年も継続します。

ふだん無意識にしている呼吸ですが、自分の体に関心がある方なら、得るところが多いと思います。一度受講した方も、頭で理解するだけで終わらず、繰り返して体得する場としておすすめです。




H先生
(大学英語教師)

ここ数週間、少しずつ呼吸法を授業に入れてきました。

第1週 チャイルドタイム、ショルダリング
第2週 チャイルドタイム、ショルダリング、フィッシュスイム
第3週 チャイルドタイム、ショルダリング、フィッシュスイム、ボトミング
第4週 ヒトゴ

この流れで、ようやく今週、黒坂先生のリードメッセージを流してヒトゴができるようになりました。ほぼ全クラス、260名近い学生がヒトゴをやっている状態です。「ぼとー」で笑いが出たりしますが(笑)、基本的にまじめに取り組んでくれています。

音大ではリラックスと集中に役立つと教えて、ボトミングは「管楽器や歌の音が安定します」、12321は「ロングトーンが上達します」などと説明しています。

別の大学でも、「授業に集中できるようになります」「気分転換にいい」など、好評です。
iTunesのヒトゴの紹介もしました。

***(その後の授業レポート)***

授業の途中で一度リラックスして気分転換し、集中力を高めるために、ここ数年、ストレッチなど取り入れてきました。今年度からは黒坂先生の呼吸法を入れています。

4月から、以下の流れで段階的に導入しました。
第1週 チャイルドタイム(心身の静寂化)、ショルダリング(首から肩甲部の脱力)
第2週 チャイルドタイム、ショルダリング、フィッシュスイム(背骨周りの脱力)
第3週 チャイルドタイム、ショルダリング、フィッシュスイム、ボトミング(骨盤底筋群の活性化)
第4週 上記に12321(呼吸の深化)までセットになったヒトゴ

その後は毎回、黒坂先生のリードメッセージを流してヒトゴをやっています。最初「ぼと〜」や「ゆらゆら〜」にウケていましたが、今は当たり前になりました。(笑)

ボトミングで管楽器や歌の音が安定する、12321でロングトーンが上達するなどの効果がありますが、英語の授業では基本的にリラックスと集中に役立てばと思っています。

学生からは「授業に集中できるようになります」「気分転換にいい」「楽しい」「演奏前に緊張しやすいので、役に立ちそう」など好意的な声があります。今週は、3小節吸って吐くのが楽にできるようになってきたという感想もありました。iTunesでヒトゴをダウンロードして楽器の練習前にやっているという学生もいます。

人の集中力は40〜50分が限界です。90分授業を充実させるため、今後も継続します。




N先生
(大学英語講師/端唄の指導者)

2018年2月に渋谷で開かれた音楽家向けの呼吸法セミナー「呼吸を変えれば音楽は変わる」に参加しました。2017年9月に続き2回目です。前回はさまざまな発見がありましたが、日常に紛れてトレーニングをサボりがちだったので、気持ちを新たにするために再度参加しました。

骨や筋肉などの解剖学的な解説を踏まえて、実際に体を動かします。脱力の仕方、立ち方、呼吸法など、ペアでチェックしたり話し合ったりしながら、体験します。3時間があっという間で、終わると運動後のようにスッキリします。

今回の参加者は、音楽の先生、音大生、趣味や部活で管楽器を演奏する方、ウォーキングの専門家などで、鹿児島、長野、秋田からの参加もありました。私がペアになったのは、部活でトランペットを吹いている女子中学生で、午後の管楽器奏者向けのセミナーにも参加する意欲と意識の高さに驚きました。

前回一番驚いたのは、腹式呼吸にいくつもの方法があり、吸うときにおなかを膨らませて吐くときにへこませる一般的なやり方は、管楽器の演奏や歌にはあまり向かないというお話でした。それ以来、歌うときの呼吸を模索していたのですが、今回改めて整理できたように思います。

呼吸法のトレーニングに使える黒坂先生の音源がiTunesにあります。私は朝それをかけるものの、先生の声を聞きながら二度寝するのが常なので、5分間の「ヒトゴ」だけでも続けようと決意しました。

前から英語の授業でときどきストレッチを取り入れていたのですが、9月以降、ショルダリングとフィッシュスイムも仲間に加えました。学生が調子が出なさそうなときや疲れてきたときに取り入れて、身体をほぐします。緊張して凝り固まった身体では、勉強に集中するのも難しいからです。

このセミナーは音楽家以外の方にも興味深いと思います。効果的な身体の動かし方、ゆるめ方がわかり、肩こりにも効きます。呼吸するすべての人におすすめです。(笑)



【参考書籍】
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呼吸を変えれば音楽は変わる!
〜重力と筋骨の関係を改善し合奏に生かすブレスエクササイズ〜
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投稿者 kurosaka : 2018年2月 4日